光回線のCMや広告をみかける機会が増えてきました。あと数年でADSL回線が廃止・終了するにあたり、光回線を検討している方もいるのではないでしょうか。
光回線の普及率は年々増加しており、この背景には新型コロナウイルス感染症が影響しています。あの時期に、テレワークの導入やオンラインセミナー、WEB会議、そして自宅で過ごす時間が増えたことによるオンラインゲームや動画視聴などインターネットを利用する機会が増えました。
これから光回線の利用を考えている方は光回線の特徴やメリット、ADSLとの違いについて理解しておきましょう。
光回線とは?
光回線とは、光ファイバーを利用したインターネット回線のことをいいます。光ファイバーは光を通す繊維で、ガラスやプラスチックでできた細く透明な線です。
光回線は通信速度が速いだけでなく、電磁波の影響を受けないので、通信が安定しています。そのため、突然ネットが繋がらなくなった、動画を見ている途中に止まる、ダウンロードに時間がかかるといったトラブルなく、快適にインターネットを利用できます。
自宅にいれば通信制限を気にせずにインターネットを利用することができるため、テレワークやWEB会議、オンラインゲーム、ネットショッピングなど光回線はビジネスや日常生活に欠かせないものとなっています。
光回線の選び方は携帯キャリアによって変わる
光回線の事業者は、現在100社以上あります。光回線を自宅に導入するにあたり、ご自身で選ばないといけないのですが、あまりにも多くてどれによしようか迷ってしまいますよね。
選び方のポイントは、あなたが使っている携帯キャリアに合わせて、割引が受けられる光回線を選ぶことです。
auと提携している光回線、docomoと提携している光回線、ソフトバンクと提携している光回線がそれぞれあります。割引が利くと携帯代が毎月1,100円も割引されるので、絶対に意識したいポイントです。
光回線のおすすめや選び方を解説している参考サイト「得するネット」がとても詳しく書かれていて参考になったので、光回線を選ぶときには一読してみてください。
光回線以外の回線
自宅や職場でインターネットを利用する方法には、光回線以外にもADSLやCATV(ケーブルテレビ)、モバイル回線があります。
ADSL
ADSLとはAsymmetric Digital Subscriber Lineの略称で、NTTの電話線(メタルケーブル)を利用したインターネット回線です。
一般家庭にある固定電話に繋がれている線を使うため導入が簡単で、光回線に比べると通信速度は落ちますが、月々1,000円~利用できますし、工事などの初期費用もほとんどかからないとてもお得な回線です。
2000年代に広く普及したADSLですが、光回線の普及や電話回線のデジタル化、ADSLの設備維持の難しさにより、2023年~2024年でサービスの廃止・終了が決まっています。NTTの提供するフレッツADSLは2023年1月末、ソフトバンクが提供するYahoo!BBは2024年3月末でサービス終了と発表されています。そのため、新規契約は受け付けておらず、現在ADSLを利用している方は他の回線へ乗り換えが必要となります。
CATV(ケーブルテレビ)
CATVとはCommunnity Antenna Televisionの略称で、光ファイバーと同軸ケーブルを使って住宅に線を引き込み、テレビ放送やインターネットなどを提供するサービスです。
インターネットだけでなく、専用のチューナーをテレビに接続するだけで、映画や音楽、スポーツなどさまざまな番組を見ることができるのが特徴です。アンテナが必要ないので、暴風や台風が来ても壊れる心配はないですし、家の外観もスッキリします。
光回線との違いは、光回線は光ファイバーのみを使用しているのに対し、CATVはテレビ局から変換器までは光ファイバー、変換器から家までは同軸ケーブルを使っている点です。同軸ケーブルは電気信号で送受信を行うので、通信速度は光回線よりやや劣ります。
モバイル回線(モバイルWiFi)
モバイル回線とは携帯会社が提供する回線を使ったインターネット通信のことで、ポケットWiFiやモバイルWiFiとも呼ばれます。モバイルWiFiはスマートフォンと同じで、各地にある基地局からの電波をキャッチすることでインターネットに接続できるようになっています。
光回線と同じようにパソコンやタブレットなど、複数台の機器を同時にインターネットに繋げることができます。モバイルWiFiは工事やケーブルの接続の必要がなく、外でも快適にインターネット通信ができるのが最大の特徴です。
光回線を利用することのメリット
インターネットを利用している世帯の6割が光回線を利用しているとされていますが、他のインターネット回線に比べて、光回線にはどんなメリットがあるのかまとめました。
通信制限なく、好きなだけ使える
最大のメリットはやはり快適に好きなだけインターネットを利用できることです。光回線と同じくらい人気のあるモバイル回線は通信制限がありますが、光回線は使い放題ですし、WiFiルーターを設置すればパソコンやスマホ、タブレット、ゲーム機器など複数台接続することができます。
スマホは自宅にいる時はWiFiを使えば、データ容量が消費されないので、通信量を節約することができます。
高速で通信が安定している
光回線は最高通信速度が1Gbpsを超える高速通信が特徴です。また、CATVやモバイル回線は通信環境により通信が不安定になりがちですが、光回線は通信が安定しているので、ゲームや動画はサクサク動きますし、アプリやソフトのダウンロードもスムーズにできます。時間帯によって通信速度が落ちることもないので、いつでも快適にインターネットを利用できます。
オプションとしてひかり電話が使える
光回線を契約すると、オプションとしてひかり電話を利用することができます。アナログ電話と比べて基本使用料金が安く、月々500円程度で利用できます。
アナログ電話から切り替える際も、電話番号は引き継ぐことができますし、電話機も替える必要もありません。
アンテナなしでテレビが視聴できる
光回線はオプションで「ひかりテレビ」に申し込みすることができます。ひかりテレビは光回線を使ってテレビ視聴ができるサービスで、幅広いジャンルのテレビ番組を楽しめます。
光回線を使って地上デジタル放送やBS放送を受信するため、アンテナが必要ありません。テレビだけでなく、スマホやタブレットからも視聴が可能です。
スマートフォンの料金が安くなるセット割がある
契約する光回線によっては、スマホと光回線の両方を契約することでセット割が適用されるところもあります。使っているスマホと同じ携帯会社で契約すれば、スマホの月額料金が割引されるので、月々の支払いを節約することができます。
例えば、ドコモ光セット割の場合は家族でドコモを使っていると、一人につき最大1,100円の割引があります。離れて暮らしている家族も最大20回線まで割引となるので、家族で同じスマホ会社を利用している方はお得に利用できます。
光回線を利用することのデメリット
光回線を利用することはメリットだけでなく、デメリットもあります。
開通工事が必要
光回線を利用する場合は、光ファイバーケーブルを自宅へ引き込む工事が必要です。工事自体は1時間程度で終わりますが、立ち合いが必要です。光回線を契約する人が増えており、場合によっては工事までに2週間~1ヶ月待ちもあるよう。引っ越しと同時に利用したい方は早めに申し込みをしておきましょう。
開通工事は一戸建てだけでなく、マンションなどの集合住宅でも必要です。マンションの場合は事前に大家さんや管理人に工事の可否を確認しておきましょう。
自宅でしか使えない
光回線は持ち運びができないため、自宅でしか使うことができません。仕事など外でもたくさんネットを使う方はポケットWiFiがオススメです。ただし、家では光回線、外ではモバイルWiFiとなると月々の支払いが高くなるので要注意。
光回線まとめ
自宅でインターネットを使用したり、動画やオンラインゲームをする機会が多い方は光回線がおすすめです。光回線の業者は数多く、各社によって料金やオプションが異なりますので、自分の合った回線業者を探しましょう。
光回線を利用するには回線業者とは別にプロバイダとの契約が必要です。詳しくは「プロバイダとは?回線業者との違いやプロバイダの選び方を解説」を参考にして下さい。